しば漬けはきゅうりだけじゃない?
広島菜を使った発酵食品「安芸むらさきしば漬け」とは?
鮮やかな紫色が特徴的なしば漬け。きゅうりや茄子を使ったしば漬けがスタンダードですが、畠田商店では広島菜を使った「安芸むらさきしば漬け」が秋の風物詩となっています。乳酸発酵でじっくりと漬け込むしば漬けの特徴や栄養など、その魅力をご紹介します。
1.しば漬けとは?
鮮やかな色から定食やお弁当の彩りにも添えられることも多い「しば漬け」。みなさまにとっても身近な漬物のひとつではないでしょうか?
「しば漬け」とは、野菜を赤しその葉と一緒に塩漬けにして作る漬物。その歴史は「赤しそ」の産地として知られる京都・大原地区の三千院の僧侶が発案したとされ、今では千枚漬けやすぐき漬けと並んで「京都三大漬物」と呼ばれる京都を代表する漬物となっています。
2.しば漬けに使う野菜はきゅうりだけ?
しば漬けに使用される主な野菜は、きゅうりや茄子。ポリポリっとした食感が楽しいきゅうりや茄子のしば漬けですが、実は葉物野菜の広島菜を使ったしば漬けもあるんです。
広島菜を使ったしば漬けには、赤しそと塩に加えて、調味料のベースに醤油とゴマを使用します。そのため一般的なしば漬けよりもまろやかで上品な味わいが特徴です。
3.乳酸菌発酵のチカラでじっくり漬け込む「安芸むらさきしば漬け」
最近では着色料を使って簡単に漬けたしば漬けも多く出回っていますが、畠田商店の「安芸むらさきしば漬」は乳酸菌発酵を利用した昔ながらの製法でじっくりと漬け込みます。
しば漬けは、野菜を塩に漬け込むことで、野菜に付着している乳酸菌を発酵させて作られます。こうして作られるしば漬けにはビタミン群が含まれ、特にエネルギーの代謝に必要なビタミンB群が豊富に含まれています。
さらに、乳酸発酵のチカラでゆっくりと発酵したしば漬けは、角が取れたやわらかな味わいに。辛口の日本酒との相性が抜群です。また、細かく刻んであるため、混ぜ込みおにぎりの具材にもおすすめですよ。