ぬか漬けやキムチを美味しく食べるための保存(保管)方法
漬物・味噌は保存がきく食品ですが、日光や空気に触れると変色し、高温で保存すると劣化するなど、保存(保管)方法によって風味や品質が損なわれてしまう場合があります。当店の漬物・味噌を美味しく召し上がっていただけるように、保管場所や容器、温度など正しい保存方法と保存期間をご紹介します。
1.ぬか漬の保存方法
開封前
常温または冷蔵庫(10度以下)で保存します。日光に当たると風味が損なわれるため、常温保存の場合は直射日光を避けて保存しましょう。高温で保存すると腐る可能性があるため、夏場は特に冷蔵保存するなど高温多湿を避けてください。また、糠の発酵菌は冷凍すると死滅してしまう可能性があるため、冷凍保存はおすすめできません。
開封後
タッパー容器またはジッパー付袋に入れ、空気に触れないように冷蔵保存しましょう。空気に触れると変色するため注意が必要です。においが気になる場合は、ラップに包んでジッパー袋に入れると、においを抑えることができます。
ぬか漬けの保存容器
ぬか漬けの保存容器には、プラスチックや陶器、ホーロー、ガラスなど、さまざまな素材があります。100均やスーパーでも気軽に購入できるので、それぞれのメリット・デメリットを比較して用途に合った保存容器を選んでみてください。
2.浅漬の保存方法
開封前
胡瓜や茄子、大根など当店では多くの種類の浅漬けを販売していますが、食材が違っても保管方法は一緒。冷蔵庫(10度以下)で保存しましょう。胡瓜や茄子など水分の多い野菜の浅漬は冷凍保存をするとシャキシャキとした食感が損なわれてしまいます。しかし、高菜浅漬は繊維がしっかりとしているため、多少味は落ちますが冷凍保存も可能です。当店の高菜浅漬は添加物防腐剤が入ってないため、冷凍しても開封後1週間程度を目安に食べきるようにしましょう。
開封後
空気に触れると変色の原因に。開封後は、タッパー容器またはジッパー付袋に入れ、空気に触れないように冷蔵保存します。漬け汁やふすま、米麴を洗い流すと味が落ちるため、保存容器に入れる際は漬け汁やふすま、米麹が付いたまま保存してください。食べる直前にカットしましょう。
3.キムチの保管方法
開封前
常温保存または冷蔵庫(10度以下)で保存。キムチの場合は、日光に当たると風味を損なうだけでなく、発酵が進んで酸味が強くなり、腐敗してしまう場合もあります。常温保存の場合は直射日光を避けて保管しましょう。
開封後
高温多湿に弱く、品質が劣化するため、漬け汁に漬けたままタッパー容器またはジッパー付袋に入れ、空気に触れないように冷蔵保存します。タッパーに入れて更にジッパー付袋に入れるとにおいが抑えられます。
賞味期限の目安
賞味期限 | 漬物の種類 |
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冷蔵庫で1週間 | 茄子・胡瓜・中抜き大根の浅漬け、白菜ふすま漬け、べったら漬け、割漬大根、茄子のぬか漬け、新漬沢庵、辛口キムチ など |
冷蔵庫で10日 | 胡瓜のぬか漬け(古漬)、千枚漬、本漬キムチ |
冷蔵庫で2週間 | 安芸むらさきしば漬、白菜のぬか漬け(本漬)、大根ぬか漬け(田舎漬) |
冷蔵庫で20日 | 京すぐき |
冷蔵庫で1ヶ月 | 梅酢沢庵 |
冷蔵庫で90日 | 紀ノ川沢庵 |
冷蔵庫で150日 | 梅干 |
冷蔵庫で半年 | 高菜古漬 |
4.味噌の保存方法
開封前
直射日光を避けて、冷蔵庫(10度以下)で保存しましょう。味噌は冷凍庫に入れても凍らないため、冷凍室での保存も可能です。
開封後
高温で保管すると腐る可能性があります。風味を保つためにも、ビニール包装のまま、タッパー容器に入れて冷蔵または冷凍保存しましょう。