冬が旬!「かぶら」の漬物で葉まで美味しく!
塩だけでシンプルに、甘酢でさっぱりと?
11~1月に旬を迎える「かぶら」の漬物。寒さで栄養と甘みをギュッと蓄えた「かぶら」は、根にも葉にもカラダにうれしい栄養が詰まっています。塩だけで漬けた「かぶら漬け」、甘酢で漬ける「赤かぶ漬け」など、ホカホカのご飯と食べたい漬物をご紹介します。
「かぶら」とは?
「かぶら」とは、主に関西地方で呼ばれる「かぶ」の別名で、「かぶ」と同じ野菜を指しています。
種類は約80種あると言われ、色やカタチ、大きさもさまざま。スーパーなどで見かける「小かぶ」をはじめ、お漬物に使われる京都の「すぐき」など全国各地には在来種も多く存在しています。
「かぶら」の栄養は?
かぶらは「すずな」とも呼ばれ、その栄養は「春の七草」のひとつに名を連ねるほど。根には、コラーゲンの合成に欠かせないビタミンCや、塩分であるナトリウムの排出を促すカリウム、消化酵素のアミラーゼなどが含まれています。
葉には根の約4倍のビタミンCが含まれると言われ、このほかカルシウムやビタミンAなどカラダにうれしい栄養がたっぷり。「かぶら」は、葉まで食すことで、多彩な栄養を摂取できる冬野菜のひとつです。
塩だけで?甘酢漬けで?「かぶら」の漬物3選!
畠田商店では、冬の寒さで甘みが増した旬の「かぶら」を使った漬物を販売しています。塩だけでシンプルに漬け込んだ11~3月限定の「かぶら漬け」や、赤かぶを甘酢で漬ける「赤かぶ漬け」など、人気のかぶらの漬物をご紹介します。
かぶら漬け
「かぶら漬け」は、店主の匠の技が光る一品です。全体に均等に味が染み込むように、ひとつひとつ手作業で皮に1ミリ程度の切れ目を10回程度入れています。2日間じっくりと塩漬けにした「かぶら漬け」は、シンプルながらも上品な味わいが特徴です。
細かく刻んで、ゴマをかけるとより風味が豊かに。栄養満点の葉の部分は、ごはんに混ぜ込んでおにぎりの具材としても美味しく召し上がっていただけます。
赤かぶ漬
鮮やかな色が食卓を華やか彩る「赤かぶ漬け」。水分をたっぷり含んだ瑞々しい赤かぶを、甘酢で発酵・熟成させることで、赤紫色の皮の成分で白い果肉まで、丁寧に赤く染めています。
赤かぶ本来のカリカリッとした食感と、ピリッとした辛味がクセになる人気商品。酢で漬けているため、さっぱりとした味わいで、食事の箸休めやお口直しにもぴったりです。
京すぐき
「京すぐき」とは、千枚漬、しば漬と並ぶ京都三大漬物のひとつ。かぶらの一種「すぐき」を塩だけで漬け込み、じっくりと乳酸発酵をさせて深みのある味わいに仕上げています。
醤油を少し垂らしてご飯と一緒に食べても良し、ワインや熱燗と味わうも良し。乳酸発酵ならでは味わい深い酸味が食欲をそそる一品です。
今回ご紹介した3種類はどれも、それぞれの「かぶら」本来の特徴を活かしたお漬物。個性あふれる「かぶら」の味や食感をお漬物で食べ比べてみませんか?