漬物の特徴
この漬物は、寒暖差がある土地で育ち、身がしっかり引き締まった旬の大カブラを使用。昆布とともに酢漬けしているので、コクと酸味という異なる風味を同時に楽しむことができます。
当店の千枚漬けは昔ながらの製法で漬け込んでいることもあり、繊維がぎっしりと詰まっているのが特徴。歯触りが良く、大カブラ本来のパリッとした食感を楽しむとともに、スライスすることでしっかりと味を浸透させています。
当店では、じっくり発酵させて漬け込みを行い、手間をかけることで昆布の旨みやコク、カブラが持つ甘味など漬物ならではの深い味を引き出す工夫をしています。この製法を採用することで、さらに奥ゆかしい味わいに仕上げることに成功しました。
漬物の製法
新鮮な旬の大カブラを丁寧に洗い、皮を剥きます。ここでポイントとなるのは、千枚漬独特の大カブラの白い果肉が出てくるまで丹念に剥くこと。皮を剥いた大カブラは、丁寧にスライスします。
大カブラの下準備ができれば、次に厳選した塩で下漬していきます。漬物はこの塩加減が非常に重要で、味の出来栄えが大きく変わるため、熟練の職人によってしっかり分量を見極めなければなりません。
下漬けしている間に、シワになった昆布を丁寧に伸ばして昆布巻きの作業を行います。この作業により、旨みが樽の中で均一且つ抽出しやすくなります。
下漬けが完了したら本漬けに移り、下漬けした大カブラの上に昆布を置いて下漬けした大カブラを重ねそこに酢も加えていきます。
重石加減は職人が判断し、しっかりと寝かしたら千枚漬の完成です。
おいしい食べ方
水で洗わず、風味が変わらないうちにそのままお召し上がりください。
壬生菜(みぶな)との相性も良く、刻んだ壬生菜を千枚漬と混ぜ合わせたり、食材をはさんだり巻いたりと色んな食感を楽しむことができます。
壬生菜のロール巻やちらし寿司、軍艦巻きなどにもおすすめです。
よく合うお酒
千枚漬の酸味は日本酒や焼酎、ビールによく合います。
辛口ワインとの相性も良いでしょう。